焼肉での食中毒!トングの使い分けで防げるってホント?!

今年の夏ごろに、私の住む県内にある焼き肉屋で食中毒があったことを新聞で知りました。幸い、死に至るほどの症状ではなく、全員が快方に向かっているとのことで、ホッとしました。

焼肉に限らず、生肉を扱う飲食店などでは食中毒を起こすこともあるものですよね。実は、私の友人が経営するイタリアンレストランでも、過去に鶏肉が原因で食中毒を出したことがありました。

友人は、以前よりも生鮮食品の取り扱いには厳しくなり、何より信頼を取り戻すために一生懸命努力していました。今ではすっかり人気店になっています。

そういえば先日、焼き肉屋の食中毒のニュースを受けて、調理用のトングの取り扱いには注意しましょう、という話題をテレビでやっていたんです。

いつも気軽に使っている焼き肉用のトングと食中毒は密接な関係があるようなんです。

一体どういうことなんでしょうか?詳しく調べてみましたよ。


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生肉には細菌がいる?!

焼肉に関わらず、生肉にはその動物が健康体であっても人間にとっては食中毒の元になる細菌を体内に持っているんです。細菌は、内臓や特に肝臓(レバー)にいることが多いと言われています。

食肉を処理している時に、内臓などにいる細菌が他の部分に付着してしまうことで、食中毒のリスクが高くなるんです。

肉の鮮度が落ちているから、食中毒を起こすのでは?と思うことがありますが、実は最近による食中毒は肉の鮮度は関係ないんですよ。新鮮でも、細菌が付着している肉をよく加熱しないで食べてしまうと食中毒になります。

細菌は過熱に弱い

食中毒を引き起こす細菌は、熱に弱く肉の中心温度が75.1℃以上で1分以上加熱することで細菌が死滅します。目安としては、肉の色は褐色で肉汁は透明になる程度です。 

食中毒は、細菌が付いた肉を細菌が死滅するまで加熱しなかったのに食べてしまったことが原因なんですね。それなら、焼肉だったら、しっかりと焼く訳だし、何の問題もないのでは?と思いますよね。

しかし、肉をしっかり焼いたのに食中毒になってしまった場合には、他の理由があるからなんですよ。関係しているのは、トング!

どうしてトングが食中毒の原因になるのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

トングは調理用と取り分けように区別する!

焼肉の時の肉を焼く風景を思い浮かべてみましょう。

焼肉の時には、お皿の上の生肉をトングで挟んで網に乗せて焼きますが、まずは片面が焼けたらひっくり返して裏面も焼きます。しっかりと焼いてから、先ほどから持っていたトングで肉を挟んで自分のお皿に取り分けますよね。

ここで、何が問題なのかしら?と思いますよね。至って普通の焼肉のやり方です。しかし、肉が焼けてから自分のお皿に取り分けたトングは、最初に生肉を挟んだトングを使っている訳です。

ここが問題で、生肉を挟んだ時に生肉に細菌が付いていたらトングにも細菌が付着している可能性があるんです。細菌の付いたトングで肉を焼き、そのまま細菌が付いたままのトングで焼けた肉を触り、焼いた肉に細菌が付着したまま食べてしまう、ということになるんです。

最終的に細菌を付けてしまうのを避けるために、焼肉の時には簡単な約束事があるんです。

焼肉の時は、必ずトングを2つ用意しましょう。生肉専用のトングと焼きあがった肉専用のトングと使い分けることなんです。

まとめ

今まで、私は焼肉のトングの使い分けに気を配ったことはありませんでした。確かに、焼き肉屋に行くと、テーブルにはトングが2つ用意されています。そういう意味だったのか!と納得してしまいました。

たまたま今までは、お店側の肉の管理など衛生管理が徹底していて、トングを使い分けていなくても食中毒にならなかったのかもしれません。でも、これがバーベキューだったり自宅での焼肉だったりした時に、見えない細菌の管理をできるかどうかと言ったら、無理に近いですよね。

もしも、細菌が付いた生肉を焼いた時にでも、トングを使い分けることで食中毒を防ぐことができるなら、これからは迷わずそうしようと思います。


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