捺印と押印の違いとは?なんだそうだったのか!

有る契約書と申込書をみて、子供が
捺印と押印って何が違うの?
と疑問を持ったようです。

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ただし、相手は小学生2年生。
読み方も良く分かっていません

直ぐに答えてやりたかったのですが
読み方は知っていますが、意味までは
私も分かりません

取りあえず、この場をなんとか
切り抜ける為に、次の様に言いました。

「分からない事が有るなら、調べるくせを
 つけよう!

 調べ方は、お父さんが教えてあげるから
 一緒に調べてみようか。

なんとも、情けない方法ですが、調べるくせを
付けてもらいたいのも、調べ方を
知ってもらいたいのも事実です

という事で、調べて行く事としました。


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辞書で調べると・・・

先ず、言葉でわからない事が有ると、辞書を
使う事
を覚えて欲しいですね。

読みかたさえわかれば、なんとか辞書は
自分で使えます。

なので、それぞれの読み方を教えました。
「捺印」は「なついん」、「押印」は「おういん」
と読みますよね。

ここで実際に調べてみるまでは、はっきりとした
違いが出てくるものと期待していたのですが
調べて結果は、全くの一緒でした。

「印を押す事」

しかし、使い方の所に違いがありました。
「署名捺印」「記名押印」とあります。

という事は、署名には捺印、記名には押印
という事になりますね。

という事で、今度は、署名と記名の違い
調べる事に。

署名と記名の違い

こちらも、意味知らないで使っていた言葉です。
まぁ、普通の日常生活では、そう見る事のない
言葉ですからね。

この言葉を、辞書で調べると、こっちは
明確な違いがありました

署名とは、氏名を書く時に、本人が自分で手書きすること
となっています。

記名に関しては、自分以外が名前を書く事、つまり
他人が書いても、ゴム印で押しても良いという事です。

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という事は、自筆で名前を書いた場合には捺印
そうでない場合には押印
となるようですね。

納得はしたものの・・・

この内容で、うちの子は一応納得したようです
が!私は納得していません。

同じ印を押す事なのに、何故違う言葉を使うのか?
署名と記名で使い分けている様だという事は
何となく分かるのですが、納得できません。

という事で、図書館に行く事が有ったので
ついでに調べてみました

結果から先に言うと、はっきりとした違いは
分からなかったです

というか、語源を書いた辞書にも、はっきりとは
書かれていなかったのです。

ただ、2つの説がある事は分かりました。

使い方の節

この説は、上で説明した通りの意味で、
「署名」には「捺印」が使われて、「記名」には
「押印」が使われる
という説です。

これは、いわば決まり事と言った感じです

ここからは、想像ではありますが、昔の役所の人が
名前と印を押す所に「署名」と「捺印」と書いて

署名する事が多くなって、自筆で書くのが
難しいとクレームが来た時に、今度は

「記名」として、その印鑑を押すところに
署名と同じ捺印では変だと思って
押印にしたように思えます。

まぁ、あくまでも想像ですが・・・・

当用漢字の制定で変わった

これは、当用漢字が制定された事に、原因が
有るという事です。

一般的に「印を押す」という意味では「捺印」
と言う言葉が使われてきたけど

当用漢字が制定された時に「捺」の漢字が
採用されなったので
、その時に、同じ意味で
「押印」となったという事です。

これは、至極納得できます!
隅田川と墨田区の「すみ」の字も
この事が原因だそうです。

まとめ

大まかな意味では「捺印」も「押印」も大差ない
という事になりそうです。

個人的には、当用漢字の制定の時に、「捺」の字が
入らなかったので、仕方なく「押印」と言う言葉が
作られたのだと思われます。

これで、自分的にはスッキリしました

印鑑に関してですが、銀行に勤めている
友人から面白い事を教えてもらった事を
思い出しました。

氏名を書いて印鑑を押す時に、印鑑は
何処に押すと良いかという事です。

予め分けてある場合は、所定の場所に押さないと
いけないですが、分けてない場合には
名前と印鑑が、端で重なる様に押す方が良いそうです

その理由は、今の時代のコピー技術は凄いもので
直ぐに、全く一緒の印影を作る事が出来るから
と言う理由です。

つまり、詐欺の被害などに会い易くなるから
という事でした。

これから、印鑑推す時には、ちょっと気を
付けたいですね。


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