将棋界で起こしやすい反則負けは?二歩はプロでも犯す!?

ある休日に、テレビでプロの将棋棋士が対局
をしている番組を観ていました。

子供に、突然「将棋の反則負けには、
どんなものがあるの?」というような素朴
な疑問を投げかけられてしまいました。

自分は、将棋に詳しくない為、困ってしまい
宿題にさせて欲しいとその場を凌ぎました。

どうしようかと悩んでいると・・・将棋に
詳しい同僚がいたのを思い出しました。

彼に、詳しく聞いてみることにしました。


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将棋の禁じ手とは?

禁じ手とは、対局において禁止されている手
で、対局中に「禁じ手」をしてしまうと、
反則負けとなってしまいます。

それでは、禁じ手を説明していきます。

二歩の禁止

歩を同じ列に2枚打つことを二歩
言います。これは、離れていてもいなくても
禁止されています。

尚、歩が成っている場合には、二歩には
なりません。

行き場所のない駒は打てない

駒の性質上、動くことができなくなる駒は、
打つことができません。

後ろに下がれない駒(歩,香,桂)が対象。
基本的には、歩,香,桂の駒は、相手陣内
では、「成る」と考えます。

打ち歩詰めは禁止

持ち駒の歩を使って、王を詰めることは
できません。

盤上の歩を突いて王を詰めるのは、
突き歩詰めといって認められています。

連続千日手は禁止

同じ局面を繰り返すことはできません。
これは、局面が進まず勝敗がつかない
からです。

同じ局面が、4回続いた時点で「千日手」
が成立して、先手と後手を入れ替えて
差し直しとなります。

他の禁じ手とは違い、千日手での反則負け
はありません。

王手の放置は禁止

自分が指し終えたあと、王手がかかっている
状態
にしてはいけません。

次の2パターンがあります。

  • 王手がかかっていなかったのに、
    王手になるような駒の動かし方をした。
  • 王手を指したまま別の手を指した。
  • どちらかの行為をした時点で、反則負けです。

    待ったの禁止

    ごく当たり前のことでもありますが、
    駒を打ったあとに「待った」はできません。
    駒が手を離れた時点で打ち直しは
    できません。

    プロ棋士でも二歩で反則負け!!

    二歩は、禁じ手の中でも初歩中の初歩の
    禁じ手でもあり、逆に反則負けの中でも、
    最も起こしやすいものの一つでもあります。

    しかも、プロの棋士同士の対局でさえも、
    しばしば発生しています。

    1977年〜2005年までにプロの公式戦
    において、二歩は44回も起こっている
    データが残っています。

    一番最近の例を挙げると、郷田王将が、
    プロ公式戦で二歩を指して反則負けしてしまった。

    その時の、毎日新聞の記事サイトURLは、
    こちらです。

    http://mainichi.jp/articles/20160904/k00/00m/040/107000c

    最近、スマホの普及によって、将棋アプリ
    使った不正疑惑などの問題も出て来て
    います。

    この問題は、プロ棋士としての倫理問題
    でもあるので、色々な物議を呼んでいます。

    さいごに

    反則負けになる「禁じ手」ですが、
    色々ある中で、初歩的なものが最も起こす
    禁じ手だと知り、少し意外に思いました。

    まさか、そんな基本的なことで失敗しない
    だろうと思ってしまうのだろう??

    同僚から、聞いたことを子供に話したら、
    将棋に興味を持ってくれたみたいで、
    真剣に将棋に打ち込むことになりました。

    何とか同僚のおかげで、親の威厳を保つこと
    が出来て、子供の趣味を広げてあげることが
    出来ました。

    同僚には、本当に感謝です。


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