子供への絵本の読み聞かせ!効果ってどんないい事があるの?

今は我が子にほとんどすることも無くなってしまったのですが、私は子供達が赤ちゃんの頃から絵本をよく読み聞かせていました。

というのも私も小さな頃に、母に絵本を読み聞かせてもらっていたので、絵本を読み聞かせることに親しみがあったのかもしれません。子供に絵本を読み聞かせるのは、いい効果がたくさんあると思っています。

実は今も、ご縁があって地域の小学校で月に1回ボランティアとして、子供達に絵本の読み聞かせをしているんです。もうそれも今では6年目になりますが、読み聞かせのための勉強会にも参加して、どんどん読み聞かせの良さにハマっています。

絵本の読み聞かせが子供にいい、と聞くことが多いのですが、実際にはどんないい効果があるのか詳しく調べてみましたよ。


スポンサードリンク




読み聞かせは脳科学的にはどんな影響があるの?

絵本の読み聞かせがいい、と聞いたことがあっても立証されているのかどうか、実際のところは気になりますよね。実は、読み聞かせが脳科学的にはどんな効果があるのか、日本大学大学院教授・泰羅雅登(たいら・まさと)先生が調査した結果があるんですよ。

この研究によって、読み聞かせをすると脳の奥の方にある「辺縁系」という部分が活発に活動していることがわかりました。泰羅先生は、辺縁系を「心の脳」と例えて言っていますが、情動・食欲・意欲などの本能や喜怒哀楽・情緒・神秘的な感覚などを司る部分と言われています。

読み聞かせをすることで、ただ喜怒哀楽という感情を感じるだけでなく、その喜びとはどんな意味を持っているのか、どうして怒りの感情を持ったのか、など感情の意味も捉えることができると言われているんですよ。

子供の「心の脳」を育てるために、とってもいい効果を生む読み聞かせ。実は、読み聞かせは子供だけでなく読み手の方にもいい影響があるんですよ。

読み手にもいい効果がある!

子供のために絵本を読み聞かせることで、その読み手の脳にも変化があるんです。脳の「前頭連合野」という部分が活発に活動します。前頭連合野とは、五感で得た情報を整理し理性的に感情をコントロールしたり、論理的な判断や将来の予測などをする部分になります。

例えば、読み手が子供の母親なら、子供の様子をよく見るようになるため、子供の行動などのちょっとした変化にも気付くようになるんです。子供てみれば、母親が自分をよく見ていてくれているという嬉しさや安心感を得られるようになるんです。

泰羅先生は、このことを「読み聞かせの正のスパイラル」と呼んでいます。読み手も聞き手もお互いにいい影響を与え、親子のコミュニケーションも高まる効果があるんですよ。

それでは、読み聞かせが具体的に子供にどんな効果があるのか、詳しく見ていきましょうね。

読み聞かせは子供のここを育てる効果がある!

脳科学的にも、読み聞かせが子供の脳に刺激を与えることがわかりましたが、さらに絵本の読み聞かせは、具体的にこんなことを育む力があるんですよ。

集中力が育つ

絵本に興味がなかったり、次々先のページをめくってしまって結末を知ったらどこかへ行ってしまう、というような行動をする子供もいます。しかし、がっかりせずに毎日読み聞かせを続けていくと、少しづつ興味を持ってくるようになります。

言葉や話が分かるようになる年齢なると、絵本の世界に入り込んで集中するようになってきますよ。物語の主人公になった気分で絵本を見入ることが増えてきます。

絵本は、大体長くても1冊20分以内のものがほとんどです。その読み聞かせの時間に集中して一つの物事に向かうことは、その後の小学校からの学習に対する姿勢を育むことにもつながりますよ。

想像力や好奇心が育つ

言葉の分かる年齢になると、絵本の読み聞かせの最中は子供は色々なことを想像しながら聞いています。その先の話がどうなるのか、この時主人公はこんな気持ちだったのかな、など想像力を駆け巡らせています。

自分が想像していた展開や結末と違っていたりすると、さらに思いを巡らせその後のことを考えてみたり、その絵本の世界からもう一つの自分の世界を作り出すこともできるようになります。

物語の展開にドキドキしたりワクワクしたり、物語から優しさや思いやりなど他を感じる心も育ちます。

絵本によって物事に興味を持ち、どうしてなんだろう?と疑問が沸くこともあります。その知的好奇心の芽生えは、その後の学習のきっかけになります。

語彙力や表現力が育つ

絵本に出てくるたくさんの知らない言葉に触れるうち、語彙力が養われていきます。今までは身の回りで使うことがない言葉も、生活の中で使うチャンスを見つけようと、会話も上手になっていきますよ。

さらに、絵本には形容詞や擬態語、擬音語などが豊富です。音を言葉にする、物の雰囲気を言葉で表現するといった、語彙をより高めることも覚えていくので表現力が豊かになりますよ。

会話ができること、自分の気持ちを言葉で伝えることが育まれて、コミュニケーション力も向上します。

まとめ

読み聞かせの効果なのかどうか確証はありませんが、高校生の娘はとても国語が得意です。国語のテスト勉強をそれほどしなくても、ある程度の点数が取れるのも本が好きな子供によくある傾向だ、と塾の先生も言っていました。

文章の読解力があることは、他の教科の問題を読み解く力にも関係してきます。本から得る知識は、人の成長にもつながります。大げさな言い方かもしれませんが、絵本の読み聞かせは子供のその後の人生を豊かにする入口です。

私も常々小学生に読み聞かせをしていて感じるのですが、6年生からしたら馬鹿馬鹿しいんじゃないだろうかと思うような幼児用の短い絵本でも、幼い頃を思い出す子、小さい頃とはまた違った6年生なりの理解を感じる子、どの子供もその絵本の世界に引き込まれているのが感じて取れるんです。

絵本って素晴らしいな、と感じますね。


スポンサードリンク



あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ