国家公務員の総合職と一般職の違いは?試験だけじゃない!

実家で、私の本棚の片づけを、
していた時のことです。

ちょうど、大学生の姪も遊びに来ていて、
片づけを、手伝いながらの会話です。

姪『叔母さん、国家公務員を目指してたの?』
私『うん、でも難しすぎて挫折したけどね。』
姪『プレゼン系の対策本がないね。』

私の中で全く整理ができず、
その後、二人の会話が成り立たなかったのは
言うまでもありません。

姪は、大学で、国家公務員試験対策の講義を
受講しているのですが、

総合職の2次試験で、
院卒だと政策討論が、大卒だと政策論文
課されるのだとか。

政策についての試験だなんて、
公務員試験も、実践的になったものだなと、
感心したと同時に、

今の国家公務員事情が気になったので、
私のように、国家公務員に興味がある方に
とっておきの情報を、ご紹介しますね。


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試験種類と内容

総合職の、第1次の専門試験では
多岐選択式のみに対して、

一般職では、多岐選択式と記述式
両方が課されます。
その分、一般職の第2次面接のみです。

双方の、試験内容をまとめてみました。

【総合職大卒程度】

【一般職大卒程度】

表は、平成28年度の総合職大卒程度と、
一般職大卒程度試験を、まとめたものです。

因みに院卒は、第2次政策討論試験が課され、

課題に対するグループ討論による、
プレゼン能力コミュニケーション能力等が
問われるとの事、それに加え、

レジュメ作成や個別発表、グループ討議、
最後にそれを踏まえた個別発表と、
なかなか手厳しいですね。

また、受験者が志望官庁を訪問し
業務説明や面接を受ける、官庁訪問は、

総合職では、2次試験を通過した最終合格後
一般職では、1次試験の合格発表後に行います。

仕事内容は?

試験の内容から、想像がつくと思いますが、
総合職と一般職では、
役割も大きく変わります。

総合職

中央で、政策企画・立案や、
法律制定・改定などにあたります。

将来の幹部候補生として活躍する、
いわゆる、キャリア官僚と呼ばれるのが
国家公務員の総合職です。

様々な経験を積むために、
2~3年の、短いサイクルで異動するのも、
総合職の特徴です。

転勤は全国規模で、時には海外異動もあるので、
高い英語力が求められます。

一般職

主に、政策運営や実行、一般的な事務や
技術的業務
などにあたります。

行政区分の採用試験は、全国9つの
地域に分割して行われ、異動も基本的に
採用された地域内での異動になります。

ただ、仕事内容は、所属先の省庁・出先機関に
よるので、一概には言えません。

  • 国土交通省:地方運輸局・地方整備局など
  • 法務省:地方入国管理局・法務局など
  • 財務省:財務局・税関など

総合職が幹部候補であるのに対して、
一般職は中堅幹部候補として、実際の現場で
業務を遂行する立場、と言えます。

年収

ちょっと下世話な話になりますが。
気になりますよね。

ただ、算出方法は厳密に定められていますが、
管理職以外はモデル年収しか
公開されていないのです。

なので、あくまでも推定なのですが
平成27年8月人事院勧告によると、

総合職:280~2,200万円
一般職:230~730万円 です。

因みに、一般職は高卒から受験できる
職種も含まれていますので、ご安心を。
とはいえ、随分差がありますね。

まとめ

いかがでしょう。
参考になりましたか?

挫折した私は、
国家公務員になっていなくて
良かったかも、とホッとしました。

だって、今の若い世代はこんな過酷
試験を経験して、社会に出るわけですから。

因みに、この試験制度は、平成24年から
実施されています。

今後のキャリア官僚には、
大いに、期待してもいいかもしれませんね。


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