ベストの着こなし術!メンズスーツに合う組み合わせは?

実家暮らしで地元の市役所に勤める20代半ばの弟。久しぶりに実家に帰って、母とお茶をしていたところ、仕事から帰ってきた弟をみて、かなりひいてしまいました。

「何?その野暮ったいの、チョッキ? まさかその上にスーツなの?黒縁メガネしてるんだし、腕に黒のアームカバーしたら、絵に描いた様なお役所のおじさんだよ。」

と、かなり辛辣に弟のセンスをこきおろしてしまった私。趣味のトライアスロンで鍛えた体をだぼっとカバーする毛玉が目立った肌色のチョッキ。。かなりイタイ。

「え?そうなの?ベストのつもりで着てるんだけど。」

と、自分がどう見られているか全く分かっていない弟。せっかくのそこそこの顔、鍛えた体に毛玉の腹巻色チョッキでは勿体ない。ジャケットを脱いでも若者らしい爽やかなベスト姿で仕事してほしい!

そんな思いがフツフツを湧き、メンズスーツに合うベストの着こなし術を調べて弟に伝授することにしました。


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体型から選ぶ

ベストにも色々タイプがあるようで、印象も随分違って見えます。

  • 襟なしシングルボタン
  • オーソドックスでスッキリとしたシルエットなので、清潔感礼儀正しい印象に仕上がります。

  • 襟なしダブルボタン
  • ダブルボタンなので、クラッシックな印象に。襟なしなので、ダブルでも重すぎる感じはありません。

  • 襟付きシングルボタン
  • 襟付きなので、伝統的なイギリスの紳士の様な印象に。硬派で真面目な感じを出してくれます。

  • 襟付きダブルボタン
  • 重厚感のあるスタイル。重役クラスの方が着ているイメージですが、色を明るめにすれば、オシャレ上級者的な印象に。

着る人の体型に合わせてタイプを選ぶのいいでしょう。痩せ型の方は、襟付きタイプがお勧め。胸元を適度にボリュームアップしてくれるので、体の線の細さをカバーしてくれます。

がっちり体型や体格のいい方には、スッキリみせてくれる襟なしで襟合わせが深いものが良い様です。

ベストを着る時の注意点

ベストを選ぶ時や着る時にもちょっとした注意点がある様です。

  • ベストの丈
  • ベルトとシャツが見えない丈、かつ長すぎない丈を選びます。お腹のシャツ部分が見えると間の抜けた印象に。

  • 襟がベストから出ない様に
  • Yシャツの襟がベストから出ると、襟元からスラックスへの一直線のラインがガタついてスッキリ感が無くなります。

  • アームホール
  • 腕を通す脇部分のアームホールが体にきちんと合ったものを選びます。緩すぎると野暮ったい印象に。

  • 背中の生地は切り替えたもの
  • ビジネス用であれば、身頃と背中の部分で生地が切り替わったものが良いでしょう。身頃面はスーツ生地、背面は光沢のある裏地タイプの生地を使ったものです。切り替えの無いタイプや、ニット生地ではカジュアル感が出すぎる様です。

ビジネス用スーツとの組み合わせ

仕事用に選ぶベストは、どんなものが良いのでしょう?また、手持ちのスーツとのコーディネートも見ていきます。

持っておきたい基本色

一般的な硬めな企業で着るべきスーツの色は、黒、ネイビー、グレーの3色。なのでベストもこの色で、生地はなるべくスーツの生地と同じか近いものを選びます。

例えばグレーの無地ベストであっても、ツィードの様にビジネススーツと生地が違うと、何となくちぐはぐな印象に。

コーディネート例は?

では、実際の合わせ方を見てみましょう。

  • 誠実さや真面目さが出る定番
  • 白Yシャツ×ダークグレーベスト×グレースーツの組み合わせには、黒めの無地や、黒地に白のストライプのネクタイを。

    ベストを含めた3点に、ネクタイを同系色でまとめると、落ち着いた硬派なビジネスマンの印象に仕上がります。

  • 爽やかさが印象的な20代、30代向け
  • 薄めのライトブルーシャツ×ネイビーベスト×ネイビースーツの組み合わせは、爽やかな印象で20代から30代にお勧め。同系色のネクタイでも、ネイビーと相性の良い黄色やクリーム色の差し色が入ったアーガイル柄で、軽やかさが増す印象に。

  • 温かみのある明るい印象に
  • 薄いクリーム色のYシャツ×ライトグレーベスト×ライトグレースーツには、ネクタイに温かみのあるブラウンとスーツと同系色のグレーの幅広レジメンタルストライプ柄(斜め縞模様)を合わせてみます。

    ライトグレーと相性の良いブラウンは、優しい温かみのある印象に仕上げてくれます。

  • 硬派だけどオシャレな仕上がりに
  • 白Yシャツ×ブラウンベスト×ネイビースーツで、ベストの色をあえてスーツと違って合わせてみるのも面白いです。ブラウンと馴染みやすいダークレッドのネクタイを合わせると、全体的に引き締まって見えます。

  • 柄モノベストはスリーピースで
  • 柄入りのベストは、同じ生地の同じ柄モノスーツで合わせます。つまりスリーピースとして着こなしましょう。無印のスーツに合わせると、柄入りのベストだけが目立ってしまいます。

    また、柄が違うスーツと合わせると、ガチャガチャと騒がしい印象に。柄モノのスリーピースでは、シャツは落ち着いた白や薄い同系色に、ネクタイも無地の同系色などで、柄を引き立たせる組み合わせが良いでしょう。

まとめ

ジャケットを脱いでも様になるベスト。

組み合わせが少し難しいなら、無地のスリーピースで合わせると、それだけで硬派なビジネスマンに。

無地でベストとスーツの色の違いを楽しみたいなら、生地の素材を同じにします。ネクタイの色は、スーツやベストに相性の良い色を選び、柄ネクタイの場合は、スーツやベストと同じ色が入っていれば馴染みやすいでしょう。

スーツとネクタイの組み合わせ、襟元、腕回り、ベルトとの位置関係に、後ろ姿のチェックと、ベストの着こなしがまだまだ慣れない様子の弟。

ですが、基本のグレー系のベストを購入し、ニットのチョッキを着たおじさんな雰囲気からは脱出できた感じです。

はやく着こなしをアドバイスしてくれる彼女が出来るといいね。


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