ノーベル賞!賞金はどこから出てるの?

毎年の10月に発表されるノーベル賞の受賞者ですが、メディアで本人や関係者の大きな喜びを伝える様子を見て、日本人の受賞者が居れば自分もなんだか誇らしく思ったりもします。

12月10日にスウェーデンで行われる授賞式や晩餐会の様子は、スウェーデン王室も出席すると言われるほどで本当に華々しいものですよね。 

そういえば、2018年のノーベル文学賞は選考員の不祥事疑惑による信頼問題で受賞者選考を延期、翌年に2年分発表すると報じられましたね。個人的には、ノーベル文学賞の発表は楽しみにしていたんですけどね・・・残念です。

そんなノーベル賞で気になるのが、賞金のこと。2017年の受賞者や団体は6だったはずですが、一人でもかなりの大金が授与されているので、全額で相当な金額になっているはずですよね。

一体、ノーベル賞の賞金とはどこから得ているのでしょうか?とっても気になるので、この機会に調べてみましたよ。


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ノーベル賞の賞金はいくら?

ノーベル賞を受賞した人には、賞金とメダルが授与されます。その金額は時代によっても変動していて、2001年~2011年の場合には一つの賞につき1,000万クローナ、2012年~2016年は800万クローナ、2017年には900万クローナとしています。

クローナとはスウェーデンの通貨単位ですが、2017年には日本円にすると1つの賞当たりで1億2,500万円ほどの賞金が授与されていることになるんですね。でも、1つの賞で何人かで(3人までとなっています)受賞するケースでは、その人数で均等に分けるというのが決まりなんですよ。

受賞までの研究や活動など、並々ならぬ時間と労力を費やしてきた功績に対しての賞金ですから、これぐらいの金額当たり前のような気もしますが、結構な大金ですよね。ちなみに2017年のノーベル賞受賞数は6です。ということは、7億円ほど賞金を受賞者に授与していることになります。

一体、どこからこの資金が調達されているのでしょう?

ノーベル賞の賞金はどこから出ている?

まずは、ノーベル賞がどんな趣旨からできたのかということから説明していきますね。

ノーベル賞とは、スウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルの遺言に基づき、物理学・化学・医学生理学・文学・平和の分野で「人類のためになる最大の貢献をもたらした人々」に贈られる賞となっています。

アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトを発明した人として知られていますが、ダイナマイトの発明により戦争で使われ、多くの人の命を奪う道具となってしまったことを悔やんだ、と言われています。

ノーベルは死ぬ前に、自分の遺産を人類のため平和のために役に立つ功績を作った人々に有効に使うように、と遺言書に書き残したのでした。これが基となりノーベル財団が設立され、今でもなおダイナマイトの特許料として入る莫大なお金を管理しているんですよ。

ノーベル財団が賞金の出どころ!

ノーベル団体では、ノーベルの残したダイナマイトの特許料などを運用し利子などの管理をし、その運用利益の7割をノーベル賞の賞金に充てています。

2015年のノーベル財団の運用総資産額は、実に日本円で450億円ほどあると言われているんです。ちなみに、運用利益は毎年20億円ほどあるため、賞金の数億円を支出することはそんなに苦ではないのです。

しかし、運用利益が芳しくないと思われる場合には賞金を減額して、ノーベル賞が先々まで続けられるように財団が厳しく管理をしているんですよ。

まとめ

今回調べてみて、ノーベル賞の賞金が日本円にして1億円以上だったことに驚きました。

2017年のノーベル文学賞を受賞した作家カズオ・イシグロさんの作品は、これまでの物にも注目されるだけでなくこれからの作品にも興味を持つ人がたくさん出てくることでしょう。賞金の金額もさることながら、これからの収入も大きく変わるのではないのかな、と思ってしまいます。

しかし、ダイナマイトの発明によって後世にも莫大な特許料が入ることとなったアルフレッド・ノーベルですが、彼の死後から120年以上経った今でも、人類のためにその利益を使いたいという意思がずっと続いていることに感動しました。

今年も、名誉あるノーベル賞の受賞者はいったい誰になるのか、とても楽しみですね。


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