オリンピック選手の食事のなかみ!天才は偏食?

姪っ子の息子の5歳の誕生日に、夫婦でお祝いに行ってきました。男の子にしては少し線が細いようですが、特に大病もせず、すくすく育っているのが、大叔母としては何より喜ばしいことです。

しかし、母親である姪っ子はそうは思っていないようです。牛乳を飲まなくて困る、というのです。

なんでも姪っ子は、将来、息子にサッカーをやらせたいそうなのです。彼女は小さい頃からサッカー大好き少女で、実際、高校では女子サッカー部に入っていたのです。

スポーツ選手になるならカルシウム摂取は必至!偏食をしている人なんて、一人もいないわよね」

ん? いないか? 本当に? 一人ぐらいはいるんじゃあ…そう思い、姪のカワイイ子どもちゃんのために、ちょっと弁護役に回ってみることにしました。


スポンサードリンク




オリンピック選手にとって食事は重要

世界の頂点を目指すオリンピック選手にとって、日々のトレーニングと同様、栄養摂取が大事であることは、いまや常識と言ってもいいでしょう。

現にトップアスリートと呼ばれる人たちの多くは、専門の栄養管理士に依頼して、食事メニューを組んでもらっています。

毎日の食事は、五大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)バランスよく摂取しなければなりません。これはオリンピック選手でも一般の人でも同じですよね。

ただ一般人と違って、スポーツ選手は、競技のたびにかなりのエネルギーを消費します。そのため、疲労回復や免疫力を高めるために、より効率よく栄養を摂取できるメニューが必要となってくるのです。

そのためには偏食は絶対にNG!というのが、スポーツ界の常識のようです。すべての栄養をバランスよく、そして競技によって特に必要な栄養を少し多めに摂る、ということを心がけなければなりません。

偏食なアスリート

しかし世の中、常識を覆す天才、というものが少なからず存在するものです。その代表的なアスリートが、体操の内村航平選手

とにかく大の野菜嫌い肉食オンリー。そのうえチョコレートが大好物で欠かさない、という、己の欲望に忠実な食生活を続けていたにも拘わらず、北京オリンピックでは銀メダル、続くロンドンオリンピックでは金メダルを獲得。いや、大したものです。

サッカーの中田英寿氏野菜嫌いで有名です。何でも食べれる野菜マッシュポテトトマトソースのみ、という極端さ。しかもスナック菓子が主食、と豪語する大物っぷり。それでも、日本代表としてワールドカップで大活躍しましたよね。

先ごろ引退したイチロー氏も、偏食と言われています。日本プロ野球時代は野菜をあまり食べず、ばかりを食べていたとか。メジャーリーグへ移籍してからは、昼食は毎回カレーだったそうです。しかしその活躍は…もう書くまでもありませんね。

食事をすることの意味

こういった偏食も彼らならでは、という意見もあります。つまり天才アスリートだから、圧倒的な才能があるから、今さら食事内容には左右されない、ということですね。それもある種の真実をついているとは思います。

でもここで一番重要なことは、彼らが食事をどのように捉えていたのか、ということなのだと思います。

一流のアスリートを目指す過程で、必ず出てくる課題が、いかにその競技に相応しい肉体を作っていけるか、ということです。

そのため、食事の摂取そのものにも、かなりのプレッシャーがかけられます。体重を増やさなければならない競技、逆に体重を制限しなければならない競技、それぞれにかかる負荷の種類は変わりますが、重さは同じです。

その過程で、過度の制限や強制をかけられた結果、食事をすることにストレスを感じ、摂食障害などに陥ってしまうアスリートも少なくないのです。

アレを絶対に食べてはいけない、コレを絶対に食べなくてはならない…こういった強迫観念に支配されてしまうと、それはもう食事と呼ぶものではなくなってしまいます。

偏食で有名な先の3名が闘ってきたステージは、いずれも世界トップレベル。その想像を絶するプレッシャーをはねのけるためには、できるだけ自分自身をリラックスさせなければなりません。彼らはその時間を食事に充てていたのではないでしょうか。

好きな物を美味しいと感じ、食べることそのものを楽しむことで、彼らは心を解放させていたのかもしれません。だからこそ、本番で存分に本来の実力を発揮できたのでは、と思うのです。

おわりに

さて早速、姪に偏食3選手の話をしてみました。姪は目を丸くして「ヒデの話は有名だけど(さすがサッカーファン)、内村くんの話は知らなかったな~」と感心しきり。

そして「まあ今は嫌いでも、そのうち好きになるかもね」とちょっと様子を見てみることにしたそうです。良かった、良かった。

若いママだから心配になるのもわかりますが、やはり物を食べる時は、美味しいと感じて食べたいものです。無理に嫌いなものを食べさせるより、それと同じ栄養価の、別の美味しいものを食べてもらえばいいんじゃないでしょうか。


スポンサードリンク



あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ