オリオン座の神話とは?サソリとの因縁の物語!

11月生まれの息子、誕生日が来ると11歳になります。木々の紅葉が美しくも深まるこの時期、なぜだか焼き芋が無性に食べたくなったりする季節です。

11月生まれの息子の星座は、サソリ座。秋生まれの人の星座だけど、夏の夜空に輝く星座だと知って不思議に思っていました。

そう言えば、息子と去年の夏休みには夏の大三角形、冬休みには冬の大三角形の星座を観察しました。中でも、冬の大三角形のオリオン座はとても有名な星座ですよね。

私も高校生ぐらいの時に、帰りが遅くなった道すがら夜空を見上げてオリオン座の輝きを見つけて歩いた記憶があります。子供の頃から星座とギリシャ神話に興味があったため、夜空の星々に与えられたお話を思い出したりして帰ったものでした。

そう、息子の星座サソリとオリオン座にまつわる神話は、特に面白いものでした。その話を息子にしたところ、詳しく知りたいとのことなので、今回調べてみましたよ。


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サソリとオリオンの神話

ギリシャ神話には、サソリ座とオリオン座にまつわる話があります。オリオンは、サソリに出会って運命を変えられてしまうんです。まずは、オリオンとはどんな神であったのか見ていきましょう。

サソリに出会う前のオリオンとは?

オリオンは海の神ポセイドンの息子で、シデラというとても美しいがいました。しかし、このシデラが自分の美しさを「全ての神々の頂点の神ゼウスの妻ヘラよりも、自分の方が美しい。」と自慢したことによって、ヘラの怒りを買ってしまい、殺されてしまいました。

妻を失ったオリオンは、次の妻探しの旅に出掛けます。そして旅先で出会ったメロぺを妻にしたかったオリオンですが、メロぺの父オイノピオンに大反対されます。その訳とは、オリオンがとても乱暴者だったためなんです。

オイノピオンは、ライオンを倒すことを条件に結婚を許すことを告げたのですが、狩りの達人だったオリオンにとってはライオンを倒すことなど簡単なこと。傲慢なオリオンは、狩ったライオンを目の前に出し、オイノピオンの答えを聞かずにメロぺを奪っていきました。

怒ったオイノピオンは、刺客を使ってオリオンの目を失明させたんです。オリオンは、太陽の光が目の治療にいいと聞き、今度は太陽の神ヘリオスの所へ行ったのでした。

ここでも、太陽の神ヘリオスの妹エオスに恋をします。エオスの献身的な看病のおかげでオリオンの目は治ることに。二人は正式に付き合うこととなりました。

オリオンは傲慢で自信家の鼻持ちならないヤツ

目が治ったオリオンは、オイノピオンが自分を失明させたことがどうしても許せずにいました。復讐しようとオイノピオンを捜し回った先でも、オリオンは恋に落ちます。

行く先々でモテモテのオリオンは、エオスという恋人がいたにもかかわらず好き勝手をしていました。この時に付き合っていたのが月の女神アルテミス。元々自信家だったオリオンは、更に調子に乗るような言動をするようになりました。

鼻持ちならない態度はエスカレートし、「自分に狩れない動物はいない。」と豪語するようになったんです。もちろん、この姿を気に入らない神も当然現れてくるんですよ。

オリオンに天罰を与える刺客のサソリ

オリオンの傲慢な態度に苦言を呈したのが、大地を司る母なる神ガイア。大地での動物たちの営みを守るガイアの恩恵を無視した発言に、ガイアは怒りを爆発させます。毒サソリを使ってオリオンを殺せ、と。

ある日、森を歩いていたオリオンに忍び寄ったサソリは、オリオンの足を一刺ししました。あっという間にサソリの毒が回り、オリオンは息絶えてしまいました。

オリオンを殺す、というミッションをすんなりと成功させたサソリは、その手際の良さをたたえられて夏の夜空の星座となりました。一方、オリオンの死を悲しんだ恋人のアルテミスは、父であるゼウスにオリオンも夜空に上げてもらうように頼みます。

こうして、サソリもオリオンも星座となった、というのがこの二つの星座にまつわるギリシャ神話です。

まとめ

この二つの星座には、こんな話もあります。

サソリが怖いオリオンは、サソリと同じ夜空で鉢合わせしたくないため、サソリ座が東の空から上り始める時間には、そそくさと西の空へ沈んで退散していきます。

そして、サソリ座が西の空に沈む頃にオリオン座は東の空から上ってくるんです。星になってもオリオンはサソリから逃げ回っている、と言われているんです。

ギリシャ神話も、古代の人々が夜空を見ながら神々のお話を考えていたのでしょうが、ものすごい観察眼ですよね。並々ならぬ日々の観察があってのことです。

実は、ギリシャ神話が発祥したギリシャやローマからは、サソリ座が見えるのは地面すれすれの空なんです。そして、サソリ座の上空には天の川が。

砂漠にすむサソリを夜空で表現した古代の人々の想像力って、素晴らしいですよね。何ともロマンチックです。今度は、実際にサソリ座とオリオン座を見てみたいな、と思っています。


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