需要と供給の意味とは?値段が決まる仕組みはここがポイント!
中学生の子供を持つ親にとって、子供からの
「勉強教えて。」の言葉にはドキドキする
ものです。
親としてのプライドもあるので、わからない
とも言いにくいんですよね。
でも、中学の勉強って、難しいんです。
言い訳ではありませんが、忘れてることも
たくさんあるんですよ・・・。
先日は、公民がよくわからない、と言う
娘に、「需要と供給の意味をわかるように
教えて。」と。
もちろん、私自身の頭の中では、何となくは
理解できてます。
しかし、しっかり教えるとなると、不安です。
この機会に、娘と一緒に需要と供給の意味を
調べてみましょうか!
需要と供給わかりやすく言うと?
需要と供給、よく聞く言葉ですが、ちょっと
難しい言い方ですよね。
わかりやすく説明すると、
- 需要とは、
ある商品を「買いたい」と思う気持ちのこと。
買う側の欲求。 - 供給とは、
ある商品を「売りたい」と思う気持ちのこと。
売る側の欲求。
例えば、ケーキで考えてみます。
ケーキを欲しいと思うお客さんの数が、需要。
ケーキを何とかして多く売りたい、と思うのが
供給となります。
この需要と供給は、単なる言葉の意味だけで
収まることがなく、経済にも深く関係が
あるんですよ。
価格の決め手とは需要と供給!
売る方としては、できるだけ高く、たくさん
売りたいものです。
一方、買う方は、できるだけ安く買いたい
と思いますよね。
このように、売り手と買い手の思惑は
異なっています。
もちろん、売りたい値段と買いたい値段も
最初は差が出てきます。
この需要と供給で生まれる値段の差が、
市場の価格を左右しています。
ケーキを例にとって、考えてみましょうね。
需要>供給の場合
とあるケーキ屋。
材料に、とことんこだわって作られたケーキは
数量限定で、1日50個の販売です。
お店としては、仕入価格のことを考えると
1個500円で売りたい、と思っています。
一方、お客は、ケーキを一つ500円は高い、
300円で買いたい、と思っています。
しかし、数量限定の触れ込みで、500円でも
買いたい、というお客が増加します。
買い手側が、これなら500円の価値がある、
と考えるんですね。
この状態は、需要が供給を上回ります。
需要>供給となり、売る側が有利になるので
価格も高くなる傾向になります。
つまり「売り手市場」になるんです。
需要<供給の場合
しかし、材料厳選、数量限定の評判の割には
あんまり美味しくない、となります。
そうなると、お客は1個500円では高いと
考え始めます。
500円も出して買う価値はない、と考えて
ケーキは売れなくなっていきます。
お店は、1日50個の数量限定にもかかわらず
ケーキを売り切ることができません。
お店側としては、何とか売り切りたいので、
お客寄りの価格に値下げしていきます。
この状態は、供給が需要を上回ります。
需要<供給となり、買う側が有利になるので
価格も低くなる傾向になります。
つまり「買い手市場」になるんですよ。
需要曲線と供給曲線
このように、買い手と売り手の動向を
グラフを曲線で表すことができます。
買い手側(需要)の動向は、需要曲線、
下記の図では、赤い曲線で表しています。
価格が高いと、買い手の数は減り、
価格が下がると、買い手の数が増えます。
売り手側(供給)の動向は、供給曲線、
下記の図では、緑の曲線で表しています。
価格が下がっている時は、あまり売りに
出したくなく、価格が高くなれば、たくさん
売りたくなります。
では、買い手と売り手が納得できる
適切な価格とはいくらなのでしょう?
グラフの、需要曲線と供給曲線が交わる点に
答えがありますよ。
この価格の動きは、不思議なことに自然と
バランスがとれて、適正に落ち着きます。
この現象は、国富論を書いたアダム・スミスに
よって「見えざる手」と、名付けられました。
まとめ
娘と一緒に調べていくうちに、私自身も
習ったことを思い出しました。
そういえば、「見えざる手」って習ったな、
経済って面白いんだな、と。
娘も、「テストに出たら、ケーキの話を
思い出して答えよう♪」と言ってます。
何かきっかけがあると、苦手なことも
取り組みやすいものですね。