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童謡の歌詞!小さい秋見つけたには底知れぬ感性がある!

気分がいいと、つい鼻歌を歌いたくなる
性分なんです。

今日も何となく口ずさんだ歌に、合唱部
入っている中学生の娘が食いついてきました。

「今日はテーマは秋なんだね。それって
小さい秋見つけた、でしょ?」

続けて娘は、
「その歌って悲しくなるし、何度歌っても
歌詞の意味を理解して歌えないんだよね。」

確かに、悲しく切ないようなメロディーに
載せられた歌詞も、不思議で独特です。

童謡って、もっと楽しげな曲が多いですよね。

この歌は、どうしてこんなにも哀愁
運んでくるんだろう?

どうしても、この歌詞の解釈が気になって
調べてみれば、とても奥深かった

童謡「小さい秋見つけた」の歌詞の深い意味
について、紹介しますね♪


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小さい秋見つけたとは?

「小さい秋見つけた」は、1955年に作られた
童謡です。

作詞サトウハチロー、作曲中田喜直によって
作られ、同年のレコード大賞童謡賞を受賞
しました。

1番~3番まである童謡で、前半のフレーズは
どの番でも、同じ歌詞になっています。

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが 
みつけた

ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 
みつけた

このフレーズに続く後半の部分
それぞれの番で歌詞は違っています。

1番は、

めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ました
お耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 
もずの声

そして、番の締めくくりは、前半部分と
同じ歌詞になります。

ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 
みつけた

で終わりになります。
さらに、2番の後半部分は、

お部屋は北向き くもりのガラス うつろな
目の色 とかしたミルク わずかなすきから 
秋の風

そして、3番の後半部分は、

昔の昔の 風見の鳥の ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色

ここで、気になるのが、「誰かさん」です。
一体、誰のことなんでしょう?

誰かさんとは?

歌詞の解釈とは、人それぞれの感じ方
よっても変わってきますね。

「誰かさん」が誰なのか、いくつかの説の
中でも、有力視されているものがあります。

それは、作詞家サトウハチロー氏自身
ことを指しているのでは、と言われて
いるんですよ。

サトウハチロー氏は、少年時代に両親が
離婚し、実母が自分の元から去った経験が
あります。

生活は荒み、警察に補導されることも多く、
有名な不良少年だった、とのことなんです。

とうとう15歳で、小笠原島の児童自立支援
施設へ送られることとなり、そこで
出会ったんだそうです。

ハチロー氏は、いくつになっても実母を
慕う気持ちが強かった、とのこと。

「小さい秋見つけた」の歌詞の中に描かれる
情景は、幼い頃、母が居た風景なのです。

この歌詞を作った時、ハチロー氏はをどう感じて
いたのでしょう?

秋をどう感じたのか?

1番~3番までの歌詞を読み解いていくと、
を感じる感覚が違って描かれています。

歌詞と言えども、なかなか難しいですよね。
意味がすんなりと入ってこないんです。

歌い手が、この歌詞に共感できるような
実体験があまりないようにも感じます。

秋の季節感のある言葉が、歌詞の中にも
出てきますが、前後のつながりで考えると
意味が分からなくなってくるんですね。

では、それぞれの番の秋は、どう描かれて
いるのか、詳しく見ていきましょうね。

1番は耳で感じた秋

めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ました
お耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 
もずの声

めかくし鬼とは、目隠しをした鬼が逃げる者の
掛け声のする方へ行き捕まえる、という遊び
です。

「めかくし鬼さん、手の鳴る方へ」とは、
逃げる子供達のお決まりの掛け声で、手を叩き
鬼を呼びます

また、別の場所から聞こえてくる誰かが吹く
口笛の音や、モズの鳴き声も聞こえてくる
環境に誰かさんは居るんです。

  • 拍手
  • 掛け声
  • 口笛
  • モズの声

このから感じた感覚が、誰かさんの心に
沁みたんですね。

誰かさんが、かすかなを感じた瞬間を
描いた歌詞になっているんですよ。

2番は肌で感じた秋

お部屋は北向き くもりのガラス うつろな
目の色 とかしたミルク わずかなすきから 
秋の風

戦前までは、結核などの長期療養の必要な
場合は、直射日光の入らない北向きの部屋
病人の床にした、とのことなんです。

くもりガラスをはめ込んだ窓には、外界との
隔離を意味しています。

外からも中からも見えにくい、くもりガラスを
覗いてみたが、見えたのは自分の顔だった。

しかし、くもりガラスに映る自分のとは
溶かしたミルクのように、ぼやけたような色を
していた。

窓の外から入る隙間風が、もうひんやりとして
秋の風に感じた、と表現しています。

外に出ることのできない誰かさんは、隙間風
よってで秋を感じた、とのことなんですね。

3番は思い出の中の秋

昔の昔の 風見の鳥の ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色

ハチロー氏は子供の頃、実母によく教会
連れて行ってもらった、とのことなんです。

教会の屋根にある風見鶏は、風化していて
とさかの色も褪せていたのです。

その時の風見鶏のとさかに、真っ赤なハゼの
が引っ掛かる姿が、とさかのようだった。

今見ている赤いハゼの葉と、思い出の中
ハゼの葉に連想をしたんですね。

夕日のように真っ赤なハゼの葉を見て、
昔の記憶をたどっているようにもみえます。

思い出を引き出し、今の情景を重ね合わせて
秋を感じたんですね。

まとめ

実に奥深い秋を表している、と感じました。
作者にしかわからない「」があります。

抱えている何かが、ズシリと重くのしかかる
ような感覚になるんです。

過去に、作者が経験したことから様々な
連想があってのことなんですね。

「秋」の捉え方がこんなにも違うものだった
と、感動してしまいました。

中学生の娘には、少し難しかったかな。

でも、この童謡が持っている深さは伝わった
ようでした。

感覚を敏感にする。

素晴らしい作品ができることに、感嘆の気持ちが
湧くものですね♪


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